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CD「アチェと日本のかけ橋」
¥1,000
アチェと日本のかけ橋 Titi antara Aceh dan Jepang 2016年の夏から2018年12月までの間にインドネシア・アチェと日本の東北の間で行われたアートによる交流から生まれた10曲を集めたCD。 【収録曲】 1.アチェと日本のかけ橋(ティティ・タルサニア) Titi antara Aceh dan Jepang (Titie Thalsania) 2.ありがとう、みんな(KSA、ランビラ小学校) Arigato, Sahabat 3.あの日(ティティ・タルサニア) Aceh, pada suatu ketika (Titie Thalsania) 4.あの日、アチェと日本で(門脇篤、Yuuuuuu、宮澤マコト) Hari itu, Aceh dan Jepang 5.Dec 26, 2004(イスナン&ムクマル) Dec 26, 2004 (Isnan & Mukmal) 6.どんな遠い道のりでも(カマルッラー・ガニ&松川美桜) Tidak pedull seberapa jauh jalannya (Kamarullah Gani & Mio Matsukawa) 7.ボクらのふるさと(バンダアチェ市第31小学校&カマルッラー・ガニ) Darussalamku (SD31 Banda Aceh & Kamarullah Gani) 8.俺の人生(Tatsuko88&チンタ) Ude'p Loen (Tatsuko88 & Cinta) 9.てるてる坊主(パルコキノシタ&ティティ・タルサニア) Teru-Teru Bozu (Parco Kinoshita & Titie Thalsania) 10.がんばれよ、福島(ユストリ・アグストミ&アジェン・スリアニンシ) Semangatlak Fukushima! (Yustri Agustomi & Ajeng Srieningsih) 【解説】 CD制作のきっかけは、東北に住む現代アーティスト門脇篤がNPO法人地球対話ラボの企画でバンダアチェ近郊のランビラ村を訪れてアートワークショップを行なったおり、東北のこどもたちとつくった震災を伝えるラップを紹介したことに始まる。それを見ていたランビラ村のNPO団体TPMTのメンバー・ラウダがアチェ語で作った詞を日本へ帰った門脇へ送り、アチェと東北との間で半年かけてできたのが「Arigato, Sahabat」である。2016年12月、門脇が再びアチェを訪れたおりにランビラ村の小学生やバンダアチェのNPO団体KSAのメンバーらと録音。12月26日津波の日を前に行われた震災遺構でのアートワークショップとアチェ津波博物館への東北とアチェのこどもの壁画贈呈式とで披露された。 その後、アチェの若者たちからの津波体験の聞き取りと日本のこどもたちのそれとをあわせた「あの日、アチェと日本で」やアチェの若者自身によるあの日を伝えるラップ「Dec 26, 2004」が生まれた。ラップははじめてというムクマルのキレのあるライム、仙台の女子高生Yuuuuuuとアチェの若者イスナンの深みのあるコーラス、そして長野のギタリスト宮澤マコトによる泣きのギターはいやおうなく我々にあの日を疑似体験させる。 「俺の人生」は仙台の復興住宅に住む88歳のたつこさんの半生を描いたラップで、YouTubeで発表されるやテレビ等でも取り上げられ、戦争や夫の病死、こどもたちの看病や震災など、幾多の苦難に襲われながらも「あれ考えればなんでもない」「どんなことだって乗り越えていける」という力強いメッセージは「元気をもらった」と話題になった。これを8歳の少女チンタがアチェ語でカバーしたものが今回収録されている「Ude'p Loen」だ。アチェは津波前まで内戦状態にあった地であり、88歳のたどった戦争と震災とがアチェ のそれとオーバーラップする。 「ボクらのふるさと」は東北の津波が来た際の学校施設に桜を植え、震災の記憶を伝えていく「桜3.11学校プロジェクト」で震災後に生まれた宮城や福島のこどもたちと歌っていた歌を、同プロジェクトをバンダアチェ市内の第31小学校で行うおりにインドネシア語の歌詞を加えて制作したものである。 アチェコミュニティアートコンソーシアムのメンバーとして石巻を訪れたこともあるカマルッラー・ガニと石巻の小学生松川美桜によるデュエット曲「どんな遠い道のりでも」は、現代アーティスト門脇篤がアチェの西海岸240キロを自転車で走ったドキュメンタリー「インドネシアで私が200キロ自転車をこいだ理由」のテーマ曲だ。 CDのタイトルともなっている「Titi」はアチェ語で「かけ橋」を意味する。あたかもアチェと日本とを結ぶ我々のプロジェクトを象徴するかのようなその名前を親から授かったティティ・タルサニア(つづりはTitieと最後にeを加える)は、その名に恥じぬ才能を存分にCDの中で発揮している。タイトル曲「アチェと日本のかけ橋」と「あの日」は彼女の作詞によるものだ。「あの日」ではスマトラ沖地震の震源の真向かいに位置し、12万の人口のうち4万人が亡くなったと言われるムラボー出身の彼女があの日見たことが語られている。一方、「アチェと日本のかけ橋」は彼女が2018年9月に来日する前につくられた。日本へ行きたいというアチェの若者たちの熱い思いを彼女の歌に見ることができる。人口減少による労働力不足から多くの外国人技能実習生を受け入れる方向へと舵を切った日本。彼らをかけがえのないパートナーとして、世界と結ぶかけ橋として、実りある関係を結んでいけたらと思う。 「てるてる坊主」はティティが日本へ帰る美術家パルコキノシタにてるてる坊主を手渡し、「自分だと思っていろいろなところへ連れて行ってほしい」とお願いした実話にもとづくラップだ。その後パルコは日本国内各所にてるてる坊主を連れて行き、その写真を彼女へ送った。また、これをモチーフにしたインスタレーション作品も2018年12月、アチェ津波博物館で展示された。 最後のナンバー「がんばれよ、福島」は2018年9月に来日したメンバーのひとり、トミことユストリ・アグストミが福島の現状に心を動かされ、新妻と作った一曲だ。経済発展とテクノロジー、アニメなどサブカルチャーに代表される「あこがれの国」日本。しかしその「先進国」日本で起こった未曾有の人災は人間が住めない地域を作り出し、エネルギーとひきかえにそれを一部の人が引き受け続けなければならないという結果を生んだ。経済成長いちじるしいアチェに生きるひとりの若者の心にどんな想いが芽生えたのかをとくとお聞きいただきたい。
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TATSUKO★88「俺の人生」
¥1,500
88歳の新星ラッパーが復興住宅からデビュー たつこさんは昭和3年生まれの88歳。去年、仙台の復興住宅に入りました。仮設住宅にお住まいの時からよく集会所でのおしるこを食べる会「おしるこカフェ」に顔を出してくれるだけでなく、手作りのピクルスや漬物を差し入れてくれます。そんなある時、「アタシの人生はすごいのよ」と語り始め、何日にもわたってその壮絶な人生をお聞きしました。ようやく話が終わりに近づいたとき、たつこさんは「な、俺の人生、すごいべ。だから本にでもしようかと思って口にしたら、そんなの誰も読みたくないって言われた」と。「ラップにしましょうか」と言うと「サランラップなら知ってっけど…」 そうして始まったのがこのプロジェクトです。 【デビューCDがいよいよリリース】 5/11リリース決定! たつこさんと歌えるカラオケやギタリスト宮澤マコトの泣きのギター入りなどバージョン違い6曲と貴重な本人出演インタビュー音源を収録。 歌詞や書き下ろしライナーノーツを掲載した8ページのジャケット付き。 約50分。 このCDで得た余剰金はすべて東日本大震災や熊本地震などの復興支援活動に使われます。 01 俺の人生(オリジナルバージョン) 02 ドキュメント 俺の人生 PART1 03 俺の人生 Hip-Hop ver. 04 ドキュメント 俺の人生 PART2 05 俺の人生 Dance Mix 06 ドキュメント 俺の人生 PART3 07 俺の人生 Instrumental 08 ドキュメント 俺の人生 PART4 09 俺の人生 Hip-Hop ver. KARAOKE 10 俺の人生 feat. 宮澤マコト 【俺の人生 リリック】 TATSUKO★88 feat. ラップ★インクルージョン↓ words & rap by Tatsuko★88&ラップ★インクルージョン↓ music by ラップ★インクルージョン↓(門脇篤) 青春時代は戦争だった 月謝払って弾丸つくった 戦闘機からは機銃掃射 命がけのdodge balls 仙台空襲じゃ焼け残ったけれど この世の地獄絵目に焼きついた あれ考えればなんでもない どんなことだって乗り越えていける 戦争終わってdance hall 通って知り合った彼氏とrun away 息子が生まれて半年足らずで うちの近くの広瀬川氾濫 翌朝戻ればうちなんてなかった でも国からは支援なんてnothing あれ考えればなんでもない どんなことだって乗り越えていける 駆け落ちしてまでいっしょになった 旦那は5年であの世にrun away 息子は3歳 娘はbaby 育てあげた息子と 会社起こした 軌道に乗ったら 息子倒れた 脳血栓で半身不随 あれ考えればなんでもない どんなことだって乗り越えていける 仙台駅長に声かけられて 若いの率いてイベント仕切った 還暦過ぎても家事から何から 息子は寝たきり 声もでない ある朝「ばんつぁんいらない」って 嫁に言われて家を出た あれ考えればなんでもない どんなことだって乗り越えていける 震災起こって家まるつぶれ 仮設に入って何とかしのいだ みんなが支援物資もらってるのさえ 気づかないくらいにisolate but そのうちみんなの溜まり場になって 「赤ちょうちん出せ」って言われるようになった なにくそって思えばなんとかなる どんなことだって乗り越えていける 去年の6月復興住宅 引っ越し 姪や甥が手伝ってくれた 助けてくれる人たくさんいる 悪口言っても何にもならない それでもどうしても言いたいときは 俺の部屋入ってお茶でも飲め ここではなにを言ってもいい ここから出たらそれ以上言うな 部屋には毎晩ひと集まる 食べたり飲んだり楽しいひととき くよくよしてても病気になるだけ 何とかなるさと自由きまま ひとたよったり国のせいにしない 文句を言ったらそこで終わりだ これまでの道のり考えれば どんなことだって乗り越えていける くよくよしてても仕方がない 文句言ってもどうしようもない なんとかなるさと自由きまま なにくそって思えばなんとかなる やるって言ったら絶対やる それでダメならあばれるまでよ そう考えればなんでもない どんなことだって乗り越えていける 【関連リンク】 88歳のラップ「俺の人生」はこうして生まれた https://youtu.be/iQ56wEhwb_0 New PV完成!「俺の人生DanceMix」 https://youtu.be/x3f7hSPDiSs タイ語字幕付き https://youtu.be/d_DU7mBKo7E TATSUKO★88Facebookページ https://www.facebook.com/tatsuko88/ STARTohokuレーベル(一般社団法人まちとアート研究所) http://startohoku.net 【ご紹介いただきました】 今一生のブログ「東北で被災した88歳のおばあちゃんのラップで泣け!」 http://urx.red/sORc フジテレビ「みんなのテレビ」 http://urx.red/sORb
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CD「Rap Inclusion 01」
¥1,500
石巻の大学生ラッパー★コースケとDJ KDこと仙台在住の現代アーティスト門脇篤によるコミュニティ・アート・ラップ・ユニット「ラップ★インクルージョン↓」の待望のファースト・フルアルバム。 こどもたちから聞き取った震災体験をつづった「あの日」や震災と復興をテーマとした「枯れない花」など、震災を真っ正面からテーマとしたラップのほか、仙台の中学生dropをフィーチャーした「自由じゃない」など若者の思いを代弁する曲や、石巻日日こども新聞こども記者たちとの「女の子スパイいしのまき」などさまざまなコラボレートから生まれた震災後の東北における多様な表現をちりばめた一枚となっている。 【収録曲】 Rap★Inclusion↓01 01 枯れない花 ft. Eri 02 あの日 ft. Eri 03 自由じゃない ft. drop & Maho 04 ネバーランド号 ft. Ryo 05 失われた駅 ft. Eri & SHOKO 06 お雑煮はみんなを見守ってきた 07 ボクらのクマを殺さないで! 第一回 ft. Tact 08 ボクらのクマを殺さないで! ft. SHOKO 09 あの日ⅱ ft. Eri 10 仮設住宅からの手紙 ft. 結葵 11 ウェディング・パーティ ft. Ryo 12 叫びたい ft. SHOKO 13 学級閉鎖は楽しい ft. sora 14 あの日ⅲ ft. Eri 15 女の子スパイいしのまき 第一回 ft. Kids Media Station 16 女の子スパイいしのまき ft. SHOKO
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CD「Rap Inclusion 02」
¥1,500
初々しい歌声が魅力の小学生(当時)結葵や長野のギタリスト宮澤真など、多くの協力者に恵まれて完成したラップ★インクルージョン↓の第二弾CD「ラップ★インクルージョン↓02」は、震災を経て見えて来たさまざまなことを伝えるラップに加え、若者たちの赤裸々な思いや、震災とともに語り継いでいくべきもうひとつの大きなテーマである戦争を歌ったラップなど、その射程は広範な広がりを見せている。スキルも知識も、時にはやる気もない人たちが、ただただ「その人である」というだけで時として放つ強力な輝き。今後も、近代化の遺産や障がいと社会など、ますますそのテーマを拡げながら、ヒップホップの文脈というよりは、あらゆるものを引用対象にして飲み込んでしまうヒップホップというスタイルを援用しつつ、「存在すること」のリアリティを今後も見つめ伝えつづけていくことだろう。 【収録曲】 ラップ★インクルージョン↓02 01 戦争が起きた ft. 結葵 02 731 ft. Makoto Miyazawa 03 悲しみの雨 ft. 結葵 04 女の子スパイいしのまき 第二話 ft. 石巻日日こども新聞こども記者 & SHOKO 05 GENSHOJI ft. Makoto Miyazawa & 初音ミク 06 三年生って楽しい ft. SOLA & WATARU 07 がんばりたいがんばれない 08 歩いていこう未来へ by 結葵 09 石巻日日こどもラジオvol.06 ft. 石巻日日こども新聞こども記者 & SHOKO 10 あの日Ⅳ ft. ERI & 結葵 11 仮設住宅からの手紙2014 ft. 結葵 12 いじめはなくならない ft. drop & 初音ミク 13 ボクらのクマを殺さないで!第155回 ft. SOLA, Ksuke & SHOKO 14 あの日 ライブ@SENDAI ft.結葵 & ASKA